コンポーネントのカスタムインストールとアンインストール

必要に応じ、該当するそれぞれのパッケージをインストール/アンインストールすることで、特定のDr.Web for UNIX Mail Serversコンポーネントのみをインストール/アンインストールできます。カスタムコンポーネントのインストールまたはアンインストールは、製品のインストールと同じ方法で実行します。

コンポーネントを再インストールするには、まず初めにそのコンポーネントをアンインストールし、その後再度インストールしてください。

カスタムインストール用の一般的なコンポーネントキット

Dr.Web for UNIX Mail Serversコンポーネントのインストールとアンインストール:

リポジトリからインストールする;

ユニバーサルパッケージからインストールする

カスタムインストール用の一般的なコンポーネントキット

リポジトリまたはユニバーサルパッケージからルートメタパッケージをインストールする代わりに、機能を制限してDr.Web for UNIX Mail Serversをインストールする必要がある場合は、必要な機能を提供するコンポーネントパッケージのみをインストールできます。依存関係を解決するために必要なパッケージは自動的にインストールされます。以下の表は、一般的なDr.Web for UNIX Mail Serversタスクを解決するために設計されたコンポーネントセットを示しています。インストールするパッケージ列には、特定のコンポーネントスイートを取得するためにインストールする必要があるパッケージのリストがあります。

カスタムコンポーネントキット

インストールするパッケージ

インストールされるコンポーネント

コンソールスキャンのための最小キット

drweb-filecheck

Dr.Web Ctl

Dr.Web ConfigD

Dr.Web Scanning Engine

Dr.Web File Checker

Dr.Web Updater

ウイルスデータベース

ClamAVのエミュレーションのためのスイート(clamd

drweb-clamd

Dr.Web Ctl

Dr.Web ConfigD

Dr.Web Scanning Engine

Dr.Web File Checker

Dr.Web Network Checker

Dr.Web Updater

Dr.Web ClamD

ウイルスデータベース

MTAに接続可能なフィルターとしてメールをスキャンするためのスイート

注意:メールメッセージのアンチウイルススキャンが必要ない場合は、drweb-netcheckおよびdrweb-seパッケージをインストールする必要はありません。Dr.Web Network Checkerを介してスキャン用のデータを受信する別のサーバーでアンチウイルススキャンが実行される場合、drweb-seパッケージのインストールがスキップされる可能性があります。URLを望ましくないWebリソースのカテゴリーに含める必要がない場合は、drweb-dwsパッケージのインストールをスキップできます。スパムのメールメッセージスキャンが必要ない場合は、drweb-antispamおよびdrweb-vaderetroパッケージのインストールをスキップできます。

*マークは、drweb-seパッケージがインストールされていない場合にインストールされないコンポーネントを示しています。**マークは、drweb-dwsパッケージがインストールされていない場合にインストールされないコンポーネントを示しています。Dr.Web Updaterコンポーネント(***マークが付いています)は、ウイルスデータベースまたはWebリソースカテゴリーのデータベースがインストールされている場合にのみインストールされます。****マークは、スパムをスキャンするパッケージがインストールされていない場合にインストールされないコンポーネントを示しています。Dr.Web Updaterコンポーネント(***ラベルが付いています)は、ウイルスデータベース、Webリソースカテゴリーデータベース、Vaderetroスパムフィルターがインストールされている場合にのみインストールされます。

drweb-maild
drweb-dws ***
drweb-antispam **
drweb-vaderetro **
drweb-netcheck *
drweb-se *

Dr.Web Ctl

Dr.Web ConfigD

Dr.Web MailD

Dr.Web ASE ****

VadeRetroスパムフィルター****

Dr.Web Network Checker

Dr.Web Scanning Engine *

Dr.Web Updater ***

ウイルスデータベース*

Webリソースカテゴリーのデータベース**

SMTP、POP3、IMAPプロトコルの透過プロキシモードでメールをスキャンするためのスイート

注意:メールメッセージのアンチウイルススキャンが必要ない場合は、drweb-netcheckおよびdrweb-seパッケージをインストールする必要はありません。Dr.Web Network Checkerを介してスキャン用のデータを受信する別のサーバーでアンチウイルススキャンが実行される場合、drweb-seパッケージのインストールがスキップされる可能性があります。URLを望ましくないWebリソースのカテゴリーに含める必要がない場合は、drweb-dwsパッケージのインストールをスキップできます。スパムのメールメッセージスキャンが必要ない場合は、drweb-antispamおよびdrweb-vaderetroパッケージのインストールをスキップできます。

*マークは、drweb-seパッケージがインストールされていない場合にインストールされないコンポーネントを示しています。**マークは、drweb-dwsパッケージがインストールされていない場合にインストールされないコンポーネントを示しています。Dr.Web Updaterコンポーネント(***マークが付いています)は、ウイルスデータベースまたはWebリソースカテゴリーのデータベースがインストールされている場合にのみインストールされます。****マークは、スパムをスキャンするパッケージがインストールされていない場合にインストールされないコンポーネントを示しています。Dr.Web Updaterコンポーネント(***ラベルが付いています)は、ウイルスデータベース、Webリソースカテゴリーデータベース、Vaderetroスパムフィルターがインストールされている場合にのみインストールされます。

drweb-gated
drweb-firewall
drweb-maild
drweb-dws ***
drweb-antispam **
drweb-vaderetro **
drweb-netcheck *
drweb-se *

Dr.Web Ctl

Dr.Web ConfigD

SpIDer Gate

Dr.Web Firewall for Linux

Dr.Web MailD

Dr.Web ASE ****

VadeRetroスパムフィルター****

Dr.Web Network Checker

Dr.Web Scanning Engine *

Dr.Web Updater ***

ウイルスデータベース*

Webリソースカテゴリーのデータベース**

リポジトリからインストールされたDr.Web for UNIX Mail Serversコンポーネントのインストールとアンインストール

Dr.Web for UNIX Mail Serversをリポジトリからインストールした場合、コンポーネントのカスタムインストール/アンインストールには、お使いのOSで使用されているパッケージマネージャーのコマンドを使用します。以下はその例です。

1.CentOS上にインストールされているDr.Web for UNIX Mail ServersからDr.Web ClamD(drweb-clamdパッケージ)をアンインストールするには、次のコマンドを使用します。

# yum remove drweb-clamd

2.UbuntuにインストールされているDr.Web for UNIX Mail ServersにDr.Web ClamD(drweb-clamdパッケージ)を追加でインストールするには、以下のコマンドを使用します。

# apt-get install drweb-clamd

必要に応じて、お使いのOSで使用されているパッケージマネージャーのヘルプを参照してください。

ユニバーサルパッケージからインストールされたDr.Web for UNIX Mail Serversコンポーネントのインストールとアンインストール

Dr.Web for UNIX Mail Serversがユニバーサルパッケージからインストールされていて、コンポーネントのパッケージを追加でインストールまたは再インストールする場合、Dr.Web for UNIX Mail Serversのインストール元のインストールファイル(.run拡張子の付いたファイル)が必要です。このファイルを保存していない場合は、Doctor WebのWebサイトからダウンロードしてください。

インストールファイルを展開する

.runファイルを実行する際は、以下のコマンドラインパラメータを指定することもできます。

--noexec - インストールプロセスを開始せずに、Dr.Web for UNIX Mail Serversのインストールファイルを展開します。ファイルは TMPDIR 環境変数で指定されたディレクトリに置かれます(通常は /tmp)。

--keep - インストール完了後にDr.Web for UNIX Mail Serversのインストールファイルとインストールログを自動的に削除しません。

--target <directory> - Dr.Web for UNIX Mail Serversのインストールファイルを、指定されたディレクトリ <directory> に展開します。

.runファイルの起動時に指定できるコマンドラインパラメータの一覧を表示するには、以下のコマンドを入力します。

$ ./<file_name>.run --help

カスタムインストールでは、展開されたインストールファイルを使う必要があります。それらのファイルが含まれたディレクトリがない場合、初めに展開します。その際、以下のコマンドを入力します。

$ ./<file_name>.run --noexec --target <directory>

コマンドが実行された後、ディレクトリ <directory> 内に、ネストされたディレクトリの名前 <file_name> が現れます。

コンポーネントのカスタムインストール

RUNインストールファイルには、Dr.Web for UNIX Mail Servers のすべてのコンポーネントのパッケージ(RPMフォーマットで)とサポートファイルが含まれています。各コンポーネントのパッケージファイルは以下の構造を持っています。

<component_name>_<version>~linux_<platform>.rpm

<version> は製品リリースのバージョンと時間が含まれたストリングで、<platfrom> はDr.Web for UNIX Mail Serversが対象としているプラットフォームです。Dr.Web for UNIX Mail Serversのコンポーネントが含まれているパッケージの名前はすべて「drweb」プレフィックスで始まります。

パッケージマネージャーはインストールキットでのパッケージのインストール時に有効になります。カスタムインストールでは、サービススクリプト installpkg.sh を使用する必要があります。その際、まずインストールパッケージのコンテンツをディレクトリに展開する必要があります。

パッケージをインストールするには、スーパーユーザー権限(root ユーザーの権限)が必要です。権限を昇格するには、su コマンド(カレントユーザーを変更する)または su コマンド(指定されたコマンドを別のユーザーの権限で実行する)を使用します。

コンポーネントパッケージのインストールまたは再インストールを開始するには、展開されたインストールキットのあるディレクトリに行き、コンソール経由で以下のコマンドを実行します(または、グラフィカルモードのターミナルエミュレーター経由)。

# ./scripts/installpkg.sh <package_name>

例:

# ./scripts/installpkg.sh drweb-clamd

Dr.Web for UNIX Mail Servers全体のインストールを開始する必要がある場合は、以下のコマンドを使用して自動インストールスクリプトを実行してください。

$ ./install.sh

その他、製品のルートメタパッケージを実行することで、すべてのDr.Web for UNIX Mail Serversパッケージをインストールできます(欠けているか、誤って削除してしまったコンポーネントをインストールするため)。

# ./scripts/installpkg.sh drweb-mail-servers

コンポーネントのカスタムアンインストール

お使いのOSがRPMフォーマットのパッケージを使用している場合、コンポーネントのカスタムアンインストールでは、OSのパッケージマネージャーの該当するアンインストールコマンドを使用します。

Red Hat Enterprise LinuxCentOSでは、yum remove <package_name>コマンドを使用します。

Fedoraでは、yum remove <package_name>またはdnf remove <package_name>コマンドを使用します。

SUSE Linuxでは、zypper remove <package_name>コマンドを使用します。

MageiaOpenMandriva Lxでは、urpme <package_name>コマンドを使用します。

Alt LinuxPCLinuxOSでは、apt-get remove <package_name>コマンドを使用します。

例(Red Hat Enterprise Linux の場合):

# yum remove drweb-clamd

お使いのOSがDEBパッケージを使用している場合(MSVS 3.0 OSを使用している場合も)、またはOSにパッケージマネージャーがない場合(FreeBSD)、カスタムアンインストールでは、Dr.Web for UNIX Mail Serversのインストール中に自動的にインストールされるパッケージマネージャーzypperを使用する必要があります。これを行うには、<opt_dir>/binGNU/Linuxの場合は/opt/drweb.com/bin)ディレクトリに移動して、以下のコマンドを実行します。

# ./zypper remove <package_name>

例:

# ./zypper remove drweb-clamd

Dr.Web for UNIX Mail Servers をアンインストールする必要がある場合は、以下のコマンドを入力して 自動削除 スクリプトを実行します。

# ./uninst.sh

コンポーネントを再インストールするには、まずそのコンポーネントをアンインストールし、その後、インストールキットからのカスタムインストールまたはフルインストールを実行することで再度インストールします。