新しいバージョンにアップグレードする

このセクションの内容:

注意事項

アップグレードのためにユニバーサルパッケージをインストールする

リポジトリからアップグレードする

キーファイルの転送

集中管理サーバーとの接続を復元する

注意事項

新しいバージョンにアップグレードする前に、サーバーが新しいバージョンのシステム要件を満たしていることを確認してください。これには、必要なプログラムがインストールされていることを含みます。

お使いのバージョンのDr.Web for UNIX Internet Gatewaysは、製品のインストール時と同じ方法でアップグレードする必要があります。

Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysの現在のバージョンがリポジトリからインストールされている場合、アップグレードではリポジトリからのプログラムパッケージを更新する必要があります。

Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysの現在のバージョンがユニバーサルパッケージからインストールされている場合、Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysをアップグレードするには、新しいバージョンの製品を含んでいる別のユニバーサルパッケージをインストールする必要があります。

製品バージョンのインストール方法を特定するには、Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysの実行可能ディレクトリにuninst.shのアンインストールスクリプトが含まれているかどうかを確認します。その場合、現在のバージョンはユニバーサルパッケージからインストールされています。それ以外の場合は、リポジトリからインストールされています。

 

FreeBSD OSの場合、Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysはユニバーサルパッケージからのみインストールできます。

インストールに使用した方法でDr.Web for UNIX Internet Gatewaysを更新できない場合は、現在のバージョンのDr.Web for UNIX Internet Gatewaysをアンインストールしてから、何らかの方法で新しいバージョンをインストールしてください。以前のバージョンのDr.Web for UNIX Internet Gatewaysのインストールおよびアンインストール手順は、バージョン11.1向けの本マニュアルにあるインストールおよびアンインストールと同じです。追加情報については、最新バージョンのDr.Web for UNIX Internet Gatewaysのユーザーマニュアルを参照してください。

現在のバージョンのDr.Web for UNIX Internet Gatewaysが集中管理モードで動作している場合は、使用されている集中管理サーバーのアドレスを記録することをお勧めします。たとえば、バージョン6.0.2以降のDr.Web for UNIX Internet Gatewaysのアドレスを確認するには、次のコマンドを使用できます。

$ drweb-ctl appinfo

このコマンドの結果、次のような行が出力されます。

ESAgent; <PID>; RUNNING 1; Connected <address>, on-line

<address>の部分を保存します(tcp://<IP address>:<port>のようになっています。例:tcp://10.20.30.40:1234)。また、サーバー証明書ファイルを保存することをお勧めします。

現在使用している接続パラメータを調べる際に問題が発生した場合は、お使いのバージョンのDr.Web for UNIX Internet Gateways用管理者マニュアルをご確認いただくか、アンチウイルスネットワーク管理者までお問い合わせください。

アップグレードのためにユニバーサルパッケージをインストールする

ユニバーサルパッケージからDr.Web for UNIX Internet Gateways 11.1をインストールします。自動更新が不可能な場合は、新しいバージョンのインストール中に、コンピューターにインストールされているDr.Web for UNIX Internet Gatewaysの古いバージョンのコンポーネントを自動的に削除するメッセージが表示されます。

更新中に、インストールされたDr.Web for UNIX Internet Gatewaysバージョンを削除する必要があり、Dr.Webの複数のサーバー製品(ファイルサーバー用、メールサーバー用、インターネットゲートウェイ用などの製品)がお使いのサーバーに一緒にインストールされている場合、アップグレードされない他のサーバー製品を完全に機能させるために(すなわち、ファイルサーバー用およびメールサーバー用の製品、を維持するために)、削除対象として以下のパッケージのみを選択する必要があります。

drweb-internet-gateways-doc

drweb-icapd-web

drweb-icapd  

リポジトリからアップグレードする

Dr.Webバージョン6.0.2の複数のサーバー製品がお使いのサーバーに一緒にインストールされている場合(ファイルサーバー用製品、メールサーバー用製品、インターネットゲートウェイ用製品がインストールされている場合など)、Dr.Web for UNIX Internet Gateways 6.0.2をリポジトリからバージョン11.1にアップグレードすることはできません。この場合は、新しいバージョンのDr.Web for UNIX Internet Gatewaysを別のマシンにインストールしてください。

Doctor Webリポジトリからインストールされた現在のバージョンのDr.Web for UNIX Internet Gatewaysをアップグレードするには、必要なパッケージのタイプに応じて、次のいずれかの操作を行います。

RPMパッケージ(yum、dnf)

1.使用するリポジトリを変更します(現在のバージョンのパッケージリポジトリから11.1パッケージリポジトリへ)。

リポジトリからインストールするセクションで、11.1パッケージが保存されているリポジトリの名前を確認できます。詳しいリポジトリの変更方法については、お使いのOSディストリビューションのヘルプガイドを参照してください。

2.以下のコマンドを使用して新しいバージョンをインストールします。

# yum update

または、マネージャー dnf を使用している場合(バージョン22以前の Fedora など)は、以下のコマンドを使用します。

# dnf update

パッケージの更新中にエラーが発生した場合は、Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysをアンインストールして、再度インストールしてください。必要に応じて、セクションリポジトリからインストールしたDr.Web for UNIX Internet Gatewaysをアンインストールするおよびリポジトリからインストールする(使用しているOSおよびパッケージマネージャーの項目)を参照してください。

DEBパッケージ(apt-get)

1.使用するリポジトリを変更します(現在のバージョンのパッケージリポジトリから11.1パッケージリポジトリへ)。

2.以下のコマンドを入力し、Dr.Web for UNIX Internet Gatewaysパッケージをアップグレードします。

# apt-get update
# apt-get dist-upgrade

Ubuntu 14.04(64ビット版)OSの場合、apt-get dist-upgrade コマンドが失敗する場合がありますので注意してください。この場合は、aptitude パッケージマネージャーを使用してください(製品をアップグレードするには、aptitude dist-upgrade コマンドを実行します)。

キーファイルの転送

選択したDr.Web for UNIX Internet Gatewaysのアップグレード方法に関係なく、すでにあるライセンスキーファイル(お持ちの場合)は自動的に転送され、新しいバージョンで必要な場所にインストールされます。

キーファイルの自動インストール中に問題が発生した場合は、手動でインストールできます。

有効なライセンスキーファイルを紛失した場合は、テクニカルサポートに連絡してください。

集中管理サーバーとの接続を復元する

可能であれば、アップグレード後に集中管理サーバーへの接続が自動的に復元されます(アップグレード前に製品が集中管理サーバーに接続されていた場合)。接続が自動的に復元されなかった場合は、アップグレードしたDr.Web for UNIX Internet Gatewaysのアンチウイルスネットワークへの接続を再度確立するために、次のコマンドを実行します。

$ drweb-ctl esconnect <アドレス> --Certificate <証明書ファイルへのパス>

接続処理に問題が発生した場合は、アンチウイルスネットワークの管理者までお問い合わせください。